もし幸福度がただ上がっただけでなく、別の形に変わっているとしたら?
パート1の「2026年人々はより幸せになっているのか?」では、今の幸福を左右する要素が何か、またライフステージに応じてどう変化するかお伝えしました。
今回はその続きとして、数字の裏側に踏み込み、それを形作る背景や、人々の「幸せ」の定義が静かに変わりつつある様子を読み解きます。
幸福度は世界中で上昇中
世界中で幸福感が高まっています。最新の調査では、世界の74%の人々が幸福を感じていると答え、1年前の結果と比べ、29か国中25か国で幸福度が上昇していました。
住む場所に関わらず、人生は完璧なものではありません。それでも高まる幸福度は、世界中で前向きさとレジリエンスが育ちつつあるという表れで、これは祝うべき傾向です。
つながりがとても大事な理由
人生を豊かにする要素として、人とのつながりは明らかに大事です。「人々は2026年に何を期待しているのでしょうか?」の記事では、今年は家族と過ごす時間を増やしたい、という回答が多く、人々が何を一番大切にするかを顕著に表しています。
大切に思われている、愛されているという実感は、幸福の大きな原動力として際立っており、特にインドネシア(60%)では世界平均を超える高い結果となりました。そして、家族や子どもたちが幸福を支える存在として最も強く表れたのは韓国(41%)と日本(40%)でした。
一方で、従来の基準は世界的にみても大きく順位を下げ、幸福につながるものは仕事と答えた人はわずか14%、社会的地位と答えた人は5%に留まりました。
つまり、幸福はいつも大きな出来事にあるとは限らず、むしろ日々の小さなつながりの中に見つかるということです。思いやりのある言葉、誰かと過ごす時間、大切にされている実感は、心に確かな変化を与えてくれます。
お金と将来について前向きな展望
お金はストレスを生む要因となりがちですが、今年はその中に明るい兆しがみられます。
29か国中28か国の調査において、家計の不安は所得にかかわらず依然として人々の幸福を損なう主因となっています。ただし、自国の経済が原因だとする人の数(18%)は2025年より減少しました。
つまり、個々の経済状況への懸念は残っているけれど、経済全体への不安が少し薄れたおかげで全体として幸福度の底上げにつながっていると考えられます。
出典:2026年Ipsos幸福度調査(2026年1月から2月、29か国、20,512名の成人を対象にオンラインで実施)
👉パート1では、何が人々を幸せにしているのかについてお伝えしましたが、パート2ではその感情を生み出す背景と、幸福感がどのように変わってきたかをお伝えします。
これが本当の問いかけ
Ipsos幸福度調査で数字は示されましたが、その解釈は人によって全く異なります。あなた自身はどう感じていますか?今、本当にあなたを幸せにするものは何ですか?それは、この1年で変わりましたか?データから確実に言えることは、幸福はそこに固定されているものではなく、私たちとともに成長し変わっていくということです。
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