ジェンダー平等に関する意識は、時には劇的に、時には少しずつ、年々進化しています。
国際女性デー2026に合わせた最新のIpsos調査によると、ある分野では希望が持てるが、別の分野では意見が分かれたままで、日常の中で「平等」の在り方をいまだ人々が模索している現実を表しています。
リーダーシップやキャリアの選択、伝統的なジェンダー観、世代間ギャップまで、今年明らかになった4つの重要なポイントをお伝えします。
1️⃣伝統的なジェンダー観:根強い存在、Z世代男性に浸透
まず実際の声を見てましょう。
多くの人々が育児(73%)、家事(73%)、お金を稼ぐこと(66%)については性別問わず平等に分担するべきと考えながらも、昔からの価値観もまだ存在しています。
調査によると、Z世代の男性はシニア世代よりも伝統的な考えを持っているようです。
- 結婚したら妻は夫にいつも従うべきである(Z世代31%、シニア世代13%)
- 収入が、夫より妻の方が多いとトラブルの原因になる(Z世代29%、シニア世代18%)
- 女性は自立していることをあからさまにすべきでない(Z世代24%、シニア世代12%)
この結果から、ジェンダー観の変化は常にまっすぐ進むものではなく、デジタルでつながる若い世代ですら伝統的な価値観を失っていないことがわかりました。そして平等についての議論は政策面だけでなく、文化的規範やアイデンティティ、さらには男らしさ、女らしさの変容も映し出しています。
2️⃣平等化の広がり:世界の見方は様々
世界の人々の回答を見てみましょう。
- 52%の人が平等への取り組みはもう十分だと答えています。
- 一方、60%の人は女性リーダーが増えることで状況を改善すると考えています。
- さらに、54%の人が女性リーダーは平等の実現にとって重要だと考えています。
しかし同時に人々の苦悩の存在も明らかになりました。
- 46%の人が、平等を支える役割について、男性に対する期待が過剰であるととらえています。
- 44%の人が、平等への取り組みが行き過ぎて、男性が逆に不利な扱いを受けていると感じています。
この結果は、平等に関する議論が以前のように簡単ではなく、今はみんなにとってちょうどいいバランスや公平さにを模索する段階にあることを示しています。
もし女性がスーパーパワーを1日手に入れたら・・・
💡 豆知識: 国際女性デーにちなみ、このような質問を掲載しました。
「もし女性が1日だけスーパーパワーを持つなら、どんなパワーを選ぶでしょう?」
🪄 多く選ばれた選択肢は、たった1日だけでも、願いを現実に変える力を持ちたいというささやかな夢を映し出しています。
⏱️ 時を止めて完璧な時間を楽しむ – 17%
🎨 指鳴らしで欲しいものを生み出せる – 16%
🕵️♀️ 人の心を読むことができる – 8%
🎉ずっと続く幸せと自信 – 16%
✨ 願ったことがすぐ叶う – 43%
**上記データは Ipsos iSay にて、2026年2月13日から18日にかけてアジアおよびオセアニア地域11か国でのサイト訪問者を対象に実施した調査によるものです。必ずしも一般の人々の意見を反映するものではありません。
3️⃣ これからの時代:若い世代は男性より女性の方がもっと期待できそう
世界で見ると、若い女性は母親世代と比べ生活が向上していると考える人は55%もいる一方、若い男性に関してそう考える人ははわずか40%で、昨年と比べ5%減っており、楽観度の大きなギャップを表しています。
女性の地位向上が広く認識される一方、若い男性の中には、平等への追及が行き過ぎてバランスが傾くあまり、自分たちに不公平が生じるのではないかと危惧する人もいます。
まとめ:ジェンダーの平等とは、女性を力づけると同時に、これからの未来に男性もきちんと参画できるようにすることです。
4️⃣選択肢が多いのはどっち?場面によって異なる
社会において選択肢が多いのは誰かと尋ねると、見方によって答えは様々です。
- 39%の人が、男性の方が職業選択の幅が広いと考えています。(女性の方が広いと答えた人は10%で実に4倍の差があります)
- 34%の人が、着るものの選択肢は女性の方が多いと考えています。
- 24%の人が、家での役割について女性の方が選択肢が多いと考えています。
- 22%の人は、恋愛や交際の場面で女性の方が選択肢に恵まれていると考えています。
この結果が示すものは何でしょうか。
平等は、どの領域でも同じように感じられるものではないということです。人生のどの部分をポイントにするかによって、自由のとらえ方が変わってくるからです。
(出典:国際女性デー2026アンケート―2025年12月24日から2026年1月9日にかけて、29か国の成人⦅18歳~74歳⦆23,268人を対象に実施したイプソス調査)
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